自己紹介

「とうふ」と申します。日本女性です。日本語教師を約30年やっています。今は神奈川県にある私立大学で、留学生に教えています。好きな食べ物はとうふです。

2014年4月25日金曜日

「こんにちは」の代わりの言葉は?

「行きませんか。」ではなく「行かない?」
「お元気ですか。」ではなく「元気?」
のように話す友達同士の関係では、
「こんにちは」は丁寧すぎて、使わないという話をしました。

それじゃあ、友達にお昼に会ったら、どんなあいさつをするのでしょうか??

日本の大学生に聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。

その1 「よ!」「やっほー」のように言葉とは言えない
     声をかける

その2 朝でなくても、「おはよ!」と言う

辞書や教科書とはずいぶん違いますね。

2014年4月18日金曜日

「こんにちは」の難しさ2

新学期のキャンパスは、新緑が美しく、大勢の学生で活気にあふれています。

では、前回の問いについて考えてみましょう。
日本人の友達に「こんにちは」と言った留学生は、なぜ相手に困った顔をされてしまったのでしょうか。

相手によって、使う言葉は変わります。
ある日本語教科書は、丁寧さについて、
 レベル1:親しい友達、家族、年下の相手
 レベル2:目上の人、初対面の人、親しくない友人
 レベル3:かなり目上の人、お客様
のように示しています。

上下関係だけではなく、相手との親しさの距離が離れるほど、
丁寧さのレベルが上がります。
「こんにちは」は、ふつうレベル2以上で使われるあいさつなので、
相手は「せっかく友達になったと思ったのに、丁寧すぎて他人みたいだ」と感じたのでしょう。

朝のあいさつなら、
レベル1は「おはよう。」
レベル2と3は「おはようございます。」
でいいですが、
お昼にレベル1の相手に会ったら、何といえばいいのでしょうか??
実はこれ、簡単に答えられないのです。
詳しい説明はまた次回!

2014年4月13日日曜日

「こんにちは」の難しさ

簡単に見える言葉ほど、実際の使い方は難しいということがあります。
日本語の最も基本のあいさつと言えば、「こんにちは」ですが、これは、昼であれば、誰にでも使える便利なあいさつでしょうか?

日本の学校に入学したある留学生が、こんな経験をしました。
学校生活に少し慣れて、クラスメートの中に何人か親しく話せる日本人の友達もできました。
ある日、授業が午後からだったので、教室で会った友達に、
「こんにちは!」と言ったら、
相手は一瞬、少し困ったような顔をしてから、
何か考えながら「こんにちは…」と言いました。

なぜ、こんなことが起きたのでしょうか?
相手は何を考えたのでしょうか?
みなさん、まず、自分で予測してみてください。


説明はまた次回!

2014年4月8日火曜日

「猫をかぶる」の意味

前回のクイズ、
「あの人はたぶん猫をかぶっている。」
とは、どういう意味でしょうか。


こういうことではありませんね…。

私たちがかぶるものには、頭をカバーする帽子のほかに、
顔を隠す「仮面」もあります。
「仮面をかぶる」は、本当の自分の気持ちや性格を隠すという意味でよく使われます。
また、猫は、新しい環境に慣れるまではとても静かにしている動物です。
したがって、「猫をかぶる」とは、「本当の自分を隠しておとなしくしていること」を表します。あまりよくないこととして、否定的な意味で使われます。

新学期も第2週目に入り、キャンパスの桜もどんどん散っていきます。疲れる「猫かぶり」はもうやめて、そろそろ本当の自分を出しましょう!

2014年4月5日土曜日

「猫をかぶる」?

日本では、新年度が始まりました。わくし、とうふが日本語を教えている大学でも、新しいクラスの授業が月曜日からスタートします。何年同じことを繰り返しても、これからどんな学生に会えるか、やっぱりドキドキしてしまいます。

新しい人々との出会いは、楽しみであると同時に、とても緊張しますね。どんな人なのか、仲良くなれるか、心配も多いのではないでしょうか。

このような季節によく聞かれる慣用表現に、「猫をかぶる」というおもしろいことばがあります。

意味を想像してみてください。
「あの人はたぶん猫をかぶっていると思う。」と言うのは、
「あの人」について、どう思っている場合でしょうか。

   A あの人は仕事の能力が高い
   B あの人は気分が変わりやすい
   C あの人は本当の自分を隠している

答えは次回!

2014年4月1日火曜日

「猫の手を借りる」

前回のクイズは、
忙しい時に借りたいのは
猫の「目」・「手」・「足」のどれか
ということでしたが、答えは、Bの「手」です。

「猫の手も借りたいほど忙しい」のように言います。
でも、猫に「手」はありませんよね。四本足で歩く動物にあるのは、「前足(まえあし)」と「後ろ足(うしろあし)」です。手のように見えることはありますが…。


「手」には、労働力手伝いなどの意味があって、
 「手が足りない」(仕事をする人の数が足りない)
 「手がかからない子供」(育てるのが大変ではない子供)
 「ちょっと手を貸してください。」(手伝ってください。)
のような様々な表現があります。

つまり、「誰でもいいから手伝って!」と言いたいぐらい忙しい状態を、「猫の手も借りたい」と言うわけです。

さくらちゃん、手?を貸してくれてありがとう!