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自己紹介

「とうふ先生」と呼んでください。今まで58の国と地域から来た留学生と一緒に日本語を勉強してきました。Please call me “Teacher Tofu”. I have taught Japanese Language to the international students from 58 different countries and regions.

2014年9月3日水曜日

世界の地名をカタカナでどう書くか

10年ぶりに海外旅行に行ってきました。
行ったところはオーストリアのウィーンとザルツブルグです。
上の娘がウィーンに留学しているので、家族で訪ね一緒に旅行しました。


いつも私は外国から日本へ来る人を迎える立場ですから、逆に自分が外国人になって、その国の人に道を聞いたり切符の説明をしてもらったりするのはとてもおもしろい経験でした。

オーストリアではドイツ語が使われていますが、旅行者はだいたい英語で大丈夫です。日本ももっと英語が通じるようになったら、もっと世界の人が旅行を楽しめるようになると感じました。

ところで私は最初に「オーストリアのウィーン」と書きましたが、
ここには、日本語での外国の地名の書き方に関するややこしい問題があります。


それは、国名の「オーストリア」は、ドイツ語のÖsterreichではなく 
英語のAustria の発音をカタカナにしたものなのに、
首都の名前の「ウィーン」のほうは、ドイツ語のWien の発音をもとにしていて、英語のViennaからではないということです。

このように、地名のカタカナ表記には決まったルールがなく、たまたまそうなっているという場合が多いのです。困ったことに、そのカタカナのように発音しないと、日本人には理解されません。

では、皆さんが日本人に「どこから来ましたか。」と聞かれた時、ちゃんとわかってもらうにはどうしたらいいでしょうか。

最初に聞かれた時に「ここです。」と地図を見せたうえで、
「私の国の発音では・・ですけど、日本語でどう発音しますか。」
と聞いて教えてもらうといいと思います。その時にカタカナを書いてもらうのも忘れないでくださいね!