自己紹介

「とうふ」と申します。日本女性です。日本語教師を約30年やっています。今は神奈川県にある私立大学で、留学生に教えています。好きな食べ物はとうふです。

2015年4月18日土曜日

文法は間違えてもいい?

みなさん、お久しぶりです!4月に大学の新学期が始まり、私は新しいクラスを教えはじめました。15人の中に8か国の学生がいます。

今度のクラスは、初級と中級のちょうど間くらいのレベルです。日本語能力試験で言えば、もうN4に合格できるぐらいの力があり、これからN3を目指したらちょうどいいぐらいのレベルです。
私は、前の学期まで、中級中期のクラス(N2ぐらい)を教えていましたから、とても新鮮に感じます。

学生の皆さんを見ていると、初級で習った基本の文法が自信をもって使えていないのがよくわかります。

そこで、今回は
「文法は、間違えてもだいじょうぶですか?」
という問題について考えてみたいと思います。

私は、この質問の答えは、「はい」「いいえ」の、両方だと思います。
それはどういうことでしょうか。

まず、「はい、文法は間違えても大丈夫です。」と言える場合を考えてみましょう。
たとえば、人に道を聞いたり、店で買い物をしたりするときは、意味が分かって目的のことができるかどうかが大切です。ですから、文法の間違いは問題になりません。
また、友達とおしゃべりする場合は、楽しい雰囲気や相手とコミュニケーションを続けることが大切です。気持ちが通じれば、文法の間違いは問題になりません。もし、ひどい間違いのせいで意味が通じないことがあっても、相手に助けてもらってなんとか解決して、わかったら一緒に笑えばいいのです。

では、「いいえ、文法を間違えたらだめです。」と言わなければならないのは、どんな場合でしょうか。
これは、実は「間違えたらだめ」ではなく、「いつも、いつまでも間違えっぱなしにしてはだめです。」ということです。

皆さんの中には、日本語で買い物やおしゃべりをするだけではなく、将来、日本語で発表したり、報告書を書いたり、お客様にメールを送ったり、商品の説明をしたりしたいと思っている人がいるでしょう。
そのようなレベルに上がるためには、文法に注意する気持ちを持って、少しずつ間違いを減らす努力が必要です。
もちろん「間違えること」は当たり前ですが、間違えたら、「どうして間違えたのか」と考え、すぐ正しい文法を確認し、「次は正しくできるように注意しよう」と思ってください。
これが「間違えっぱなしにしない」ということです。書くときには間違いが目に見えますから、このような姿勢を持ちやすいですね。

間違いを気にしすぎたら、話すことも書くことも十分できなくなってしまいます。でも、同じ間違いを何度も繰り返していたら、レベルを上げることはできません。
つまり、「はい」と「いいえ」の両方のバランスをとって、
たくさんコミュニケーションしながら、「間違いから気づいて学ぶ」ことが大切です。

え?もうやっていますか? さすがですね! その調子で頑張ってください。