自己紹介

「とうふ」と申します。日本女性です。日本語教師を約30年やっています。今は神奈川県にある私立大学で、留学生に教えています。好きな食べ物はとうふです。

2015年6月26日金曜日

受身形と可能形2 間違えやすい形

前回、「食べられる」は
「可能形」(~することができる potential
「受身形」(相手の動作を受ける passive
の、両方の場合があるという話をしました。
この二つの形は、本当に間違えやすいですよね。
それは、動詞のグループによって、同じ部分と違う部分があるからです。

Ⅱグループの動詞は、同じ形になります。
どちらも「る」を取って「られる」をつけます。

<辞書形> <可能形>  <受身形>
 教える  教えられる  教えられる
 覚える  覚えられる  覚えられる

それから、Ⅲグループの動詞のうち、「来る」も同じ形です。
<辞書形> <可能形>  <受身形>
 くる   こられる   こられる

でも、Ⅲグループのもう一つの動詞、「する」のほうは、違う形です。
<辞書形> <可能形>  <受身形>
 する   できる    される
洗濯する  洗濯できる  洗濯される

さあ、それではⅠグループの動詞を見てみましょう。
<辞書形> <可能形>  <受身形>
       e                 a
 読む    る    れる
 書く    る    れる
 乗る    る    れる

このように、違う形であることがわかりますね。

それでは、ちょっとクイズをやってみましょう。
どちらが正しいですか。
①「やったー! 今日は午後の授業がなくなったから、
早くうちに( かえれる ・ かえられる )!」

②「すみません。さっき、イチゴ・パフェを頼んだんですけど、
  チョコレート・パフェに( かえれますか・かえられますか)。」

答えはこちらです。どちらも、可能形を使う場面ですね。
①「帰る」(Ⅰグループ) → かえれる
②「変える」(Ⅱグループ)→ かえられる → かえられますか

できましたか?

2015年6月7日日曜日

受身形と可能形1「食べられる」の意味は?

みなさんは、果物の名前を日本語でいくつ知っていますか?

りんご、みかん、いちご、バナナ
このへんは、よく使うことばですよね。

なし、かき、もも、ぶどう、すいか、メロン

これらも自分が好きな果物だったり、自分の国でよく食べるものだったりすれば、知っていると思います。

では、この写真の果物はどうですか?



これは「びわ」と言います。名前を知っていた人は少ないのではないでしょうか? 食べたことがありますか?
皮の下に、同じ色の甘酸っぱく汁が多い果肉(食べられる部分)があり、中に大きい種があります。おいしいですが、店に出るのは6月のはじめごろの短い間だけで、すぐ見られなくなってしまいます。

では、次の文の意味を文法的に考えてみましょう。
「びわは6月ごろ食べられる。」

どう理解するか、二つの場合が考えられますね。

まず、一つ目は、「食べられる」を「食べる」の可能形と理解する場合です。
「食べることができる」という意味になります。

もう一つは「食べられる」を「食べる」の受け身形と理解する場合です。
6月ごろ「人々」がびわを食べ、
そのことを「びわ」のほうに注目して表現すると、
「びわは(人々に)食べられる」ということになります。

どちらに理解するかは、その文の前や後ろの内容から考えなければわかりません。

では、可能形と受身形は形が同じでしょうか?

いいえ、そうではありませんよね。形が同じなのは、Ⅱグループの動詞だけです。ほかの形はどこがどう違うのか、次回、詳しく説明しましょう。