自己紹介

「とうふ」と申します。日本女性です。日本語教師を約30年やっています。今は神奈川県にある私立大学で、留学生に教えています。好きな食べ物はとうふです。

2015年9月25日金曜日

すしの種類

これは、わたしが昨日作ったすしです。
え?すしに見えませんか?

確かにふつう「寿司(すし)」といえば、ちいさく握ったご飯の上に、マグロやサーモンがのっているものをイメージしますよね。それは、「にぎりずし」といいます。「にぎる(動詞1グループ)」+「すし」です。店で食べるすしはこのタイプが多いです。すしをにぎるのはプロのすし職人の仕事ですが、回転ずしの店では「すしロボット」がにぎっているそうです。

それから、具を中心にごはんとのりを棒のように巻いたものもあります。「まく(動詞1グループ)」+「すし」で、「まきずし」といいます。切って並べると二重丸(◎)の形に見えてきれいですね。これはお祭りなど、人が大勢集まるときによく食べます。

わたしが作ったのは、「ちらしずし」です。
「ちらす」+「すし」です。
「ちらす(動詞1グループ)」とは、あちらこちらに離れるように置くことです。
ごはんの上に、野菜(この写真の緑のものはオクラです。)、卵(焼いて細く切ってあります)、エビなどをちらして作ります。「ちらしずし」は店よりうちで作る料理です。うちによって、材料や作り方が違います。作るのに時間がかかるちょっと特別な料理です。

「にぎり」「まき」「ちらし」のように種類が違っても、どれも「すし」と呼ぶのは、「すしめし」というごはんが同じだからです。「すしめし」は炊いたばかりの熱いご飯に、酢と塩と砂糖をまぜた液で味をつけて作ります。おいしく作るためには、熱いうちに早く混ぜてすぐに冷まさなければなりません。

わたしがこの「ちらしずし」を作ったのは、今日から下の娘がイギリスへ留学するからです。しばらく日本料理が食べられない娘に「いってらっしゃい」という気持ちで作りました。

皆さんが自分の国を出発する前に食べた「いってらっしゃい」の料理は何でしたか?
外国へ行ってその国のおいしいものを食べるのも楽しみですが、やっぱりいちばん元気のもとになるのは、ふるさとの味ですね。

2015年9月13日日曜日

「しめてもいいですか」と「しめてください」

皆さんはこの夏、何回ぐらい飛行機に乗りましたか。
わたしは、今年の夏は旅行しなかったので、ゼロ回でちょっとさびしいです。

飛行機に乗ると、いろいろな国のCA(客室乗務員)の中に日本語ができる人がいて、日本人のお客さんに日本語で話しかけてくれることがあります。わたしはそれを聞くと、仕事を忘れて旅行していても、気持ちが「日本語の先生」に戻ってしまうことがあります。

そんな経験の中で、今でも「あのとき間違いを教えてあげたらよかった…」と後悔していることがあります。

もう何年も前のことですが、私は日本からアメリカへ行く飛行機の後ろのほうの窓のそばの席に座っていました。
そこへ、アメリカ人の男性のCAが来て、
窓をしめてもいいですか。」
と言いました。
もちろん、飛行機の「窓」は開けたり閉めたりできませんが、
窓にブラインドがついていて、閉められますね。

ですから、わたしは
「この人はブラインドをしめたい」
と考えて、「はい、どうぞ」と体をうしろに引きました。

でも、その客室乗務員は、「?」という顔で私をじっと見て、もう一度「窓をしめてもいいですか。」と言いました。
それで、わたしは、
「彼ではなく、わたしがしめる」ことを期待されていると気が付いて、ブラインドをしめました。
すると、彼は「ありがとう」とちょっと不思議そうに言うと、一つ前の列に進んで、またそこにいた日本人に「窓をしめてもいいですか。」と言いました。
わたしが「あ、この人、間違えている!」と気が付いたとき、
もう彼はたくさんの日本人客に何回も何回も同じ間違いを繰り返しながら、長い飛行機の通路をどんどん前のほうへ進んで行ってしまいました。
わたしは「ああ~、すぐにちょっと教えてあげたらよかった…」と残念な気持ちになりました。

本当は、彼は何と言えばよかったのでしょうか。
簡単に言うなら
しめてください。
です。
でも、お客様が相手ですからもっと丁寧に言いたいですよね。
丁寧にお願いする言い方は、
窓/ブラインド をしめていただけませんか。
です。

たぶん、この人は「しめてください。」は丁寧じゃないと考えて、間違えてしまったのではないでしょうか。
しかし、「~てもいいですか。」を使ったら、
自分がそれをしたいんですけど、大丈夫ですか。」
という意味になってしまいます。
実は、このタイプの間違いは少なくないんです。

では、正しい会話例を紹介しましょう。

例)客:今、トイレを使ってもいいですか
  CA:お客様、申し訳ありませんが、
    今シートベルト着用サインが付いていますので、
    もう少しお待ちいただけませんか

トイレを使いたいのは客です。
そして、CAは「待ってください」と言っています。
「お待ちいただけませんか」は、
「待っていただけませんか」よりもっと丁寧な言い方です。

わたしも、また飛行機に乗って、旅行したくなりました!

2015年9月10日木曜日

「おかえり!日本語教室」のラベルが新しくなりました 2

今回も、新しくなったこのブログのラベルの紹介を続けます。
前回紹介したのは
・ことばの使い方…「だいじょうぶ」の使い方など
・こんな言葉を知っていますか?…「猫をかぶる」など知っていると便利な言葉
・間違えやすい言葉…日本語を外国語として勉強する人がよく間違えるポイント
の3つでした。

今日紹介するのは、文法に関する3つのラベルで、
それぞれの下には、次のような記事があります。

・文法:助詞…「は」と「が」、「に」と「へ」の違いなど
・文法:動詞の形…「はいて」と「はいって」の違い、「たべられる」の意味は何か、など
・文法:形容詞・副詞・接続詞 …「い形容詞」と「な形容詞」の違いなど

他にも
・猫のさくら…「おかえり!日本語教室」のアシスタントとして働くうちのペットの猫、「さくら」が登場する記事
など、いろいろなラベルがありますから、どんどんクリックしてみてくださいね。

ところで、今回の記事が、「おかえり!日本語教室」の100番目の記事になります。
これまで見に来てくださったみなさん、どうもありがとうございます!

100回の記事を整理して、気がついたことがあります。
それは自分がとても文法の間違いにうるさい教師だということです。特に「て形」の間違いについては、何回もしつこく追及していることがわかり、自分でも笑ってしまいます。日本語の先生って、そういうタイプの人が多いですよね。
実際に私が文法の間違いについてどう考えているかは、



に詳しく書きました。
普段はあまり文法を気にしなくても、ときどき「あれ?間違えているかな?」と思ったり、「前に習ったけど、忘れちゃった」と心配になったりしたときに、このブログを利用してくださいね。

これからも、どうぞよろしくお願いします。

2015年9月8日火曜日

「おかえり!日本語教室」のラベルが新しくなりました 1

みなさん、お久しぶりです。

だいぶ涼しくなって、「勉強の季節」が近づいてきましたね!
私もしばらく「おかえり!日本語教室」を離れていましたが、また新しい気持ちで帰ってきました。

私がこのブログを始めて、約1年半になりますが、その間に書いた記事の数がこれで99になりました。
また、話題も日本の習慣から文法の説明などなどだんだん広がってきました。
そこで、記事のラベルを整理して、もっとわかりやすいように新しいラベルに変えました。

今回はその中からいくつか紹介します。

では、PCサイトの右上のほうを見てください。

まず、いちばん上に「ことばの使い方」というラベルがあります。
このラベルの下には、あいさつや「大丈夫です。」のような短い言葉が、実際の会話の中で、どんな場合にどのように使われるかを紹介する記事があります。
「この言葉には、こんな使い方がある」または「こんな場合にはこの言葉を使えばいい」ということがわかります。


ラベルの場所の上から3番目
こんな言葉を知っていますか?」というものがあります。
このラベルがついているものは、新しい言葉を増やすのに役に立つ記事です。
「しとしと」などのオノマトペ(擬音語・擬態語)、「猫をかぶる」のような慣用表現、
そのほか、初級レベルまでにはあまり習わないけれど、知っていると便利な言葉を紹介しています。

次に、ラベルの場所の場所の下から2番目
間違えやすい言葉」というものがあります。
このラベルがついているものは、私がよく見る(聞く)間違いを話題にしたものです。
だれでも間違えやすい点について、もう一度確認するのに役に立ちます。


次回は、このほかのラベルについて説明したいと思います。

日本では新しく生まれた台風が急に近づいて来て、今、外では激しく雨が降っています。
皆さんがいるところはどんな天気ですか。

では、またすぐに会いましょう。