自己紹介

「とうふ」と申します。日本女性です。日本語教師を約30年やっています。今は神奈川県にある私立大学で、留学生に教えています。好きな食べ物はとうふです。

2016年12月30日金曜日

「なぜなら」

教室の「アシスタント」の猫のさくらは、このごろ毎日こんな感じです。

もし、さくらに「なぜそんなところにいるの?」と聞いたら、
きっと、「ここがいちばん暖かいですから。」と答えるでしょう。
「ここがいちばん暖かいからです。」でもいいです。ちょっと硬い感じになりますが、意味は同じです。

一人で話を続けたり、文章を書いたりするときに、こんな間違いがよく起きます。

さくらは、いつもストーブの前にいます。なぜなら、暖かいところがすきです。

「なぜなら」で始めたら、「【理由】からです。」のように終わらなければなりません。

 なぜなら、暖かいところが好きだからです。

では、先に原因・理由を言ってから、その結果を言う場合はどうすればいいでしょうか。

さくらは、暖かいところが好きです。[   ]、いつもストーブの前にいます。

[  ]には、何を入れたらいいでしょうか。


答えは、「だから」か「ですから」です。

さくらは、暖かいところが好きです。だから/ですから、 いつもストーブの前にいます。

もし、間違って「なぜなら」を入れてしまったら、ぜんぜん意味が分からなくなります。でも、間違える人は少なくありません。「・・なら」 と「・・から」 の音が少し似ているからかもしれません。

【結果】。なぜなら、【原因・理由】からです。

【原因・理由】。ですから/だから、【結果】。

この二つをよく覚えてくださいね。

あと1日と少しで新しい年になります。私はもうお正月の花を活けました。明日は「おせち」というお正月の料理を作ります。

お正月になる前と後のあいさつの違いについては、こちら
http://tofunihongokyoushitsu.blogspot.jp/2015/12/blog-post_19.html
を見てくださいね。では、皆さんどうぞ良いお年を!

2016年11月24日木曜日

「のに」  まだ11月なのに 

今日は朝からどんどん寒くなって、雨が雪に変わりました。


雪が降り始めたところです。ゴミのように見える白いものが、実は雪です。

関東地方で11月に雪が降るのは本当に珍しいです。普通は1月か2月ごろ、本当に寒くなってからです。23日前に気温が20度近くにまで上がった日もありましたから、今日の雪には本当にびっくりです。では、今の気持ちを表す文は、A,Bのどちらがいいでしょうか。

A まだ11ですが、今日は雪が降っています。

B まだ11なのに、今日は雪が降っています。

AもBも正しい文ですが、今の状況にぴったり合っているのはBのほうです。「のに」は、その前にあること(この文では「まだ11月だ」ということ)から考えて、普通ではないことやびっくりすることを知ったときに使います。
前と後ろが反対というだけではなく、「それがわかって驚いている」という気持ちが入っています。

ですから、「これからすること」や「相手に頼むこと」を言うときは「のに」を使いません。

✖ まだ早いのに、今日は天気が悪いから帰りましょう
✖ まだ早いのに、今日は天気が悪いから帰ってください

⇒ 〇 まだ早いです、今日は天気が悪いから帰りましょう。
⇒ 〇 まだ早いです、今日は天気が悪いから帰ってください。


雪が降っているところにいる皆さん、今日は気を付けて早く帰ってくださいね。

2016年10月27日木曜日

「から」と「たら」

これは秋によく見る雲です。
このようなかたちの雲には、「うろこぐも」という名前がついています。魚の鱗(うろこ)のような形だからです。
この頃、暗くなるのが早くなってきました。夕方5時ごろから、もうだんだん暗くなります。そうなると、私は早くうちに帰りたいような気持になってしまいます。

では、次の二つの文は、意味がどう違うでしょうか。
1.暗くなったから、うちへ帰ろう。
2.暗くなったら、うちへ帰ろう。

1.は、「暗くなった」という普通形に「から」がついています。
「暗くなった」のは、「うちへ帰ろう」と思う理由です。つまり、暗くなった後で、このように話しています。

2.は、これから起きることを表す「たら」を使っています。つまり、暗くなる前に話しています。

では、次の場合はどちらが正しいでしょうか。
「もし、明日 雨が 降ったから ・ 降ったら スポーツ大会はありません。」



この文には、「もし」と「明日」という言葉がありますから、これからどうなるかまだわかりません。
ですから、正しいのは「降ったら」です。

「降ったから」を使うのは
「昨日は、雨が降ったから、スポーツ大会がなくなりました。」のようなときです。

2016年9月19日月曜日

「から」と「ので」


①さくらは狭いところが好き( )から、こんなところにいます。
②さくらは狭いところが好き( )ので、こんなところにいます。

「好き」のような「な形容詞」と名詞の現在形に続く場合、①には「だ」、②には「な」が入りますね。そのほかの場合は、どちらも全部普通形(Plain form)です。
では、二つの意味はどうでしょうか。これは、同じです。どちらも原因・理由を表していて、文法的な意味は同じですから、どちらを選んでもいい場合もあります。でも、文法的な意味は同じでも、二つにはちょっと違う点があるのです。それは、「から」と「ので」が持つ「感じ」や「雰囲気」です。だから、会話では、相手と場面によって、選んだほうがいいです。
それでは、次の会話A,B、Cから、選び方を考えてみましょう。

会話A【友達と】
「早く行こうよ。」
「ちょっと待って。今すぐ行く から/ので。」

会話B【学校で】
「先生、すみませんが、頭が痛い から/ので 帰ってもいいでしょうか。」

会話C【レストランで】
「お客様、すぐ準備します から/ので こちらでお待ちください。」

会話Aは友達と話していますから、「から」のほうがいいです。「ので」を使うと、不自然で冷たく、まるで友達じゃないみたいです。
会話Bは先生にお願いしていますから、「ので」のほうがいいです。「から」もダメではありませんが、ちょっと子供っぽくなります。
会話Cはお客さんに話していますから、「ので」のほうがいいです。「から」を使うと、お客さんに対して「今準備している!」と怒っているみたいで、失礼な感じになるかもしれません。

それぞれのイメージは複雑で、人による違いもありますが、簡単に整理すると下のようになります。

「から」・・・はっきり  直接的  相手に近い
「ので」・・・ていねい  客観的  相手から遠い

では、さくらに聞いてみましょう。
「さくらちゃん、どうしてそんなところに入ってるの?」
「狭いところが大好き だから/なので !」


みなさんは、さくらがどう答えると思いますか?

2016年8月26日金曜日

「て形」が使える場合、使えない場合2

8月も終わりに近くなりましたが、まだ毎日とても暑いです。
実は私は暑いのが苦手なので、よく「暑くて、何もできない」と思ってしまいます。
おや?この文の中の「て形」の使い方は大丈夫でしょうか?
前回の記事で、「て形」は、前と後ろが同じことについての話で似ていることを並べるのがいいと書きました。でも、これは例外です。
暑くてなにもできません
天気のこと + 自分のこと
このように、前と後ろが同じことについての話でなくても、「て形」を使う場合があります。
例えば、後ろの内容が「できない」という意味で、前の内容がその原因の場合です。次のような例があります。
お金がなくて旅行に行けません

仕事が多すぎて休めません。

それから、後ろの内容が自分の気持ちを表す言葉で、前の内容がその原因の場合もよく使います。次のような例があります。
友達がいっぱいできてうれしいです
急にドアが開いてびっくりしました

いつ「て形」が使えていつ使えないかの規則は複雑だし、「正しい」と感じるかどうかが人によって違うことも多いです。ですから、「できないことを言う場合」「自分の気持ちを言う場合」のように、場合と自然な例文とセットで覚えるのが便利だと思います。

さくらはどこでしょう?

2016年8月4日木曜日

「て形」が使える場合、使えない場合

8月になりました。今、こちらはとても暑くて湿度が高いです。

「こちらは暑くて、湿度が高いです。」は、「て形」の文です。
「こちらは暑いです。」と、「こちらは湿度が高いです。」の二つの文を並べて一つの文にしています。このように、「て形」の働きは、「前後に並べる」ということです。
では、何でも並べられるかというと、そうではありません。

ここはとても暑くて、涼しいところへ行きたい。
この文はだめです。なぜでしょうか。
前の部分は「ここ」の天気について話しています。そして、後ろは「私がしたいこと」について話しています。
このように前と後ろのテーマが違うときは、「て形」で並べることができない場合が多いのです。

⇒ ここはとても暑いから、涼しいところへ行きたい。

この部屋は暑くて、窓を開けてください。
この文もだめです。
前の部分は「この部屋」についてですが、後ろは「てください」と相手にお願いしているからです。
これも、「から」や「ので」にすると大丈夫です。
⇒ 〇この部屋は暑いから、窓を開けてください。

例えば、「エアコンを止め、窓を開けてください。」と言うと、
「エアコンを止めてください。そして、窓を開けてください。」
のように、前も、後ろも相手にお願いすることです。
「て形」は、前と後ろが似ていて、並べただけで意味の関係がはっきりする場合に使うと、いいです。

△?友達を作って、会話が上手になりました。
これは、ぜったい間違いとは言えませんが、ちょっと不自然で、直したくなる文です。

⇒〇友達ができて、会話が上手になりました
  (できたこと+できたこと)

⇒〇友達を作って、会話の練習をしました
  (したこと+したこと)


並べるのも、案外難しいですね。

「て形」の形については、こちらをどうぞ。

http://tofunihongokyoushitsu.blogspot.jp/2015/01/blog-post_18.html

http://tofunihongokyoushitsu.blogspot.jp/2014/10/blog-post_18.html



2016年7月24日日曜日

前と後ろをつなぐ言葉

だんだん日本語に慣れてくると、長く続けて話したくなります。その気持ちは大切です。でも、ちょっと待ってください!

「アイスクリームはつめたいおいしい大好き、でもカロリーが高い、たくさん食べる、太るかもしれません。」
のような話し方をしていませんか。

このように話したり書いたりしたら、文法を知らないでめちゃくちゃに並べる人になってしまいます。
日本語の文法では、  の部分のように、文の途中で普通形(plain formで止めて、後ろの言葉を続けることはありません。
それぞれ、前と後ろの意味の関係を考えて、「つなぐ言葉」を選んで使わなければなりません。
「つなぐ言葉」はいろいろありますが、さっきの話の場合は、次の3つが必要です。

「~て」…同じようなことを並べる
「から」「ので」…原因・理由とその結果
「たら」…前のことをした場合の結果

「アイスクリームは冷たくておいしいから大好きです。でも、カロリーが高いから、たくさん食べたら、太るかもしれません。」

この夏、「お帰り!日本語教室」では、これから少しずついろいろな「つなぐ言葉」の使い方を説明したいと思います。夏休みは遊びも大切ですが、ときどきこの教室へ日本語を思い出しに来てくださいね。

2016年6月20日月曜日

次に会った時の「ごちそうさま」

前回は「いただきます。」について話しました。
「いただきます」と言って食べ始めて、食べ終わったら今度は「ごちそうさま(でした)」と言いますから、今日は「ごちそうさま」について考えてみましょう。

食べ終わってすぐに言うのが、「ごちそうさま」のいちばんふつうの使い方です。でも、「ごちそうさま」の使い方はほかにもあります。例えば、「次に会った時」の「ごちそうさま」です。

「さくらんぼ」です。山形(やまがた)というところで、たくさんつくられています。


私は今日、近所の人に「さくらんぼ」をもらいました。
そのとき、こんな会話をしました。

近所の人:これ、山形の兄が送ってくれたんです。少しですけど、どうぞ。
 とうふ:わー!おいしそう! ありがとうございます。

例えば私が1週間後ぐらいにこの近所の人に会ったら、こんなあいさつをすると思います。
「このあいだは、ごちそうさまでした。さくらんぼ、ほんとにおいしかったです。」

これが「次に会った時のごちそうさま」です。
食べ物をもらった場合や、食事をごちそうしてもらった場合に言うことが多いです。言わなくてもいいですが、このように言うのも一つの習慣です。

では、「次」とは、どのぐらい後でしょうか。
次の日なら、「きのうはごちそうさまでした。」になり、それを言う人はとても多いと思います。それでは、もし1年後だったらどうでしょうか?

たぶん忘れてしまって言わないほうが多いと思いますが、本当にうれしかったり、おいしかったり、忘れられないことだった場合には、言うかもしれません。言わなくても失礼にはなりませんが、お互いにいい気分になるために便利なあいさつではあると思います。みなさんも、チャンスがあったら一度使ってみませんか。

2016年5月22日日曜日

「いただきます。」

パン屋さんで、ついたくさん買ってしまいました。


 日本のパン屋さんには、いろいろな種類のパンがあって、
菓子パン(甘いもの)
調理パン(パンの中にカレー、焼きそばなどが入っているもの)

などと呼ばれています。次々に新しいものが作られて、競争のようです。値段は1100円ぐらいから400円以上のものまで、店によっていろいろです。

私はまず右上の「アスパラ・ソーセージパン」から食べようと思います。
「いただきます!」

さて、食べながら失礼しますが、「いただきます」にはどんな意味があるでしょうか。
辞書形は「いただく」ですね。
これは謙譲語(自分の動作につけて相手より下げることによって、丁寧さを表す敬語)ですが、
① 食べる  ② 飲む  ③ もらう
の3つの意味が場合があります。
食事のあいさつは、①から来ているのですね。

ということは、次のような場合もあります。
「お客様、おしぼりをお使いになりますか。」
「はい、1ついただきます。」

おしぼりを食べてはいけませんね。
これは③「もらいます。」ということです。


2016年5月5日木曜日

どこを食べる?

 今日でゴールデンウィークは終わりです。
 今日、5月5日は「子どもの日」でした。この日は、もともとは男の子の成長を祝う「端午の節句(たんごのせっく)」という日でした。


 この写真は「柏餅(かしわもち)」という名前で、「端午の節句」のお菓子です。もちの中に、甘い「あんこ」が入っています。葉っぱは「柏(かしわ)」という植物で、少しいい匂いがしますが、食べられません。この葉っぱの役割は、食べるときに、もちが手につかないようにすることだと思います。もし、葉っぱを食べても体に悪いわけではありませんが、硬くておいしくないです。
 同じような「もち」に「桜餅(さくらもち)」というものがあって、こちらはピンク色のもちを、塩漬けの桜の葉っぱ挟んであるのですが、桜の葉っぱを、もちと一緒に食べます。
 外国の食べ物では、「どこを食べるか」「どこを食べないか」が、よくわからないことがありますね。私も、タイのスープに入っている硬い葉っぱを無理に食べようとして、「そこは食べられませんよ」と笑われたことがあります。

 次回は、物を食べることと関係のあるあいさつについて、考えてみたいと思います。

2016年5月2日月曜日

わかりやすい日本語ニュースが見られるサイト

皆さん、こんにちは。とうふです。
お久しぶりですね。
このごろ、忙しくてなかなか「おかえり!日本語教室」の記事を書く時間がありません。

ゴールデンウィークで大学は休みの日が続いていますが、その間に私はたくさんのテストを作っています。今私が教えているクラスでは、今まで大学で使ったことがない教科書を使っていますから、「文法テスト」「読解テスト」「漢字テスト」など、新しく作るものがたくさんあります。

今、大学で私と一緒に勉強している学生がこれを読んだら、「これは言い訳です!」と笑うでしょう。
そうです!私たちは先週「言い訳」という新しい言葉を勉強したところです。
「言い訳」とは、失敗したことやできないことに対して、いろいろな理由を並べることですね。

今日は、いつものように文法や言葉の使い方を説明する代わりに、
日本語を勉強する皆さんにとって便利なサイトを紹介したいと思います。
こちらです。

http://www3.nhk.or.jp/news/easy/k10010492021000/k10010492021000.html?utm_int=news_contents_easy_001#pagetop

日本にはNHKという放送局があります。そのホームページの中に、「やさしい日本語のニュース」(News Web Easy)というコーナーがあり、日本のニュースの中から、大切なものを選んで、わかりやすい日本語で紹介しています。最近九州で大きい地震がありましたから、今は地震についての記事を見ることができます。時間があるときに、ぜひ見てくださいね。

では、テストを作る仕事が終わったら、できればゴールデンウィークの間に、新しい記事をアップしたいと思います。

雨の後、静かなキャンパスの朝です。



2016年4月2日土曜日

「はなす」はまちがえやすい動詞

前回は動詞「はなす」の使い方のまちがいの例を紹介しました。
どこがまちがっているのか、どう直したらいいか、考えてみましょう。

まちがい例1.友達に旅行のはなしをはなした。
 × はなした  → した

「歌を歌う」「踊りを踊る」といいますが、
「話」は、「話をする」です。
「~をはなす」もありますが「日本語を話す」「英語を話す」のように、言葉について言うときに使います。

まちがい例2.大きい声ではなしないでください。
  × はなないで → はなないで

まちがい例3.はなすることをメモしてもいいですか。
  × はなすること → はなこと

この二つのまちがいの原因は同じです。
 「はなす」を「○○する」というⅢグループの動詞とまちがえているのです。

 「はなす」はⅠグループですから、
 「はなない」「はなます」「はな」「はなば」「はなう」
のように形が変わります。
「す」で終わるⅠグループの動詞は、同じまちがいをしやすいです。
「訳(やく)す」について、こんなまちがいを見たことがあります。
 × 簡単な日本語ですから、英語に訳しなくてもいいです。
 → 訳なくてもいいです。
     
「~す」と「~する」は動詞のグループが違いますから、気を付けましょう。

今、日本では桜が咲いています。私は今日、東京の真ん中でお花見をしてきました。
このバスはおススメです。乗ってみたい人は、こちらを見てくださいね。



2016年3月17日木曜日

「はなし」と「はなす」

前回の「休み」と「休む」と同じように、間違えやすい言葉がほかにもあります。
例えば、名詞(Noun)「はなし」と動詞(Verb)「はなす」です。
まず、書き方の問題です。
動詞からできた名詞はふつう、
「休み(やす+み)」
「遊び(あそ+び)」
のように、漢字の後ろに「み」「び」などのひらがなを書きます。
でも、「話」はちょっと違って、「し」を書くときと書かないときがあります。自由ではありません!規則があります。

次の場合、どちらが正しいか考えてみましょう。
①教室で先生の〔はなし〕を聞いた。
 ア  話     
イ  話し

②あの人の〔はなしかた〕は先生みたいだ。
 ア  話方   
 イ  話し方

答えは、①…ア、②…イ  です。

①教室で聞いたのは、「先生がはなしたことの内容」です。ストーリの内容の意味の名詞(Noun)は、「話」=「はなし」のように一つの漢字の中に「~し」まで三つのひらがなが入ります。「し」を外に書いてはいけません。

②は「話す」という動作(action)のことですから、動詞(Verb)の「ます形」として「話し」のように「し」を外に書きます。

文章を読んでいて、「話が」「話を」のように後ろに「し」がなければ、それは名詞だといえます。

書き方だけではなく、「はなし」と「はなす」に関係ある間違いは本当によく見ます。それだけ間違えやすい理由があるんですね。
次の間違い例を見て、どう直したらいいか考えてください。

間違い例1.友達に旅行のはなしをはなした。
間違い例2.大きい声ではなしないでください。
間違い例3.はなすることをメモしてもいいですか。


答えと説明は次に!

2016年2月24日水曜日

「休みです」と「休みます」

先週はとても暖かくなって「春が来た!」と思ったのですが、今日はとても寒いです。暖かくなったり寒くなったり、天気がよく変わるので、風邪をひく人が多いですね。

風邪をひいて学校へ行くことができないと思ったら、いい学生は電話で連絡しますね。その時の言い方は、次のA・Bのどちらが正しいでしょうか。

すみません。熱があるので、今日は
A 休みです。
B 休みます。

「どちらも」ではありません!
正しいのはBです。Bだけです。
AとBは何がちがうのでしょうか。

A・・・名詞Noun〔休み〕+です。
〔休み〕という名詞の意味は、学校・会社・店などがやっていない日のことです。
例)「この学校の休みは土曜日と日曜日です。」
学校の授業がある日に自分が行かないときは、Aは間違いです。
学校は休みじゃありませんから。

B・・・動詞Verb〔休む〕→休みます。
こちらは、学校はやっていますが、自分は行かないという意味です。
今日これから〔休む〕ので、「休みます」と、ます形で言います。

もともと、動詞〔休む〕の意味は、何かをしていて疲れた時に、一度ちょっと止まるということです。山に登っているとき、仕事や勉強をしているとき、疲れたら〔休む〕ことは大切ですね。休むのは、また元気になって続けるためです。

風邪をひいて〔休む〕ときも、ゆっくり休んで元気になって、また学校に行くことが大切です。

では、こんな場合はどうでしょうか。
ある日勉強したくないので、学校をサボってしまいました。町へ遊びに行ったら、知っている人に会いました。
「あれ? 今日、学校は?」
さあ、あなたなら、この質問にどう答えますか。
A「今日は休みです。」
B「今日は休んでいます。」

さくらちゃん、今日は休みですか? 休んでいますか?


2016年2月8日月曜日

「さようなら」のふしぎ 2.

今回は、前回に続き「さようなら」「さよなら」について考えてみましょう。
会話例A、B、Cのうちで、実際に使わないものは…

実は、全部です! AもBもCも、実際に聞くことのない「へんな会話」なんです。なぜ??
私の考えでは、「さようなら」が「別れ」のイメージがとても強い言葉だからだと思います。そのことが、ABCそれぞれの会話を「へんな会話」にしていると考えられます。

それでは一つずつ見ていきましょう。

A…店で客と店員が話しています。客は今お金を払い終わりました。
店員:「ありがとうございました。さようなら。」
客:「さよなら。」

実際には、下のように言います。
店員:「ありがとうございました。またおこしください。」
客:「… 」(ふつうは何も言いません)

もし、店員がお客さんに「さようなら」と言ったら、まるでお客さんがその店にもう来ないような感じがします。それはだめですよね。
ですから、「またおこしください。」といいます。「おこしください。」は「来てください」の敬語です。このあいさつに対して、客が「…」(何も言わない)のはひどいと思う人は、
を見てくださいね。

B…学校で授業が終わりました。
先生:「今日は終わりです。では、みなさんさようなら。
学生:「先生、さようなら。

このように言うのは、幼稚園か小学校です。「学生」つまり、大学生など、大人の学校では、このあいさつはしません。

大学の講義のような人数が多い授業では「  」のことばは何も言いません

小さい人数でする授業や仕事などの場合は、「お疲れ様でした。」「ありがとうございました。」と言います。そして、「お先に失礼します。」と言って部屋を出ます。

C…友達と遊びに行って、帰ってきました。
「今日は楽しかったね。」
「ほんとに楽しかったね。また行こうね。」
「うん。じゃ、さよなら。」
さよなら。」

これも、普通は「じゃ、また。」「じゃあね。」などと言います。「では、また会いましょう。」という意味です。
もしも、デートの後で「さよなら」と言ったら、どうなるでしょうか?!危険な誤解が起きそうですね。「さよなら」は本当に彼氏・彼女と別れるときだけ使ったほうがいいです。

わたしたちは人と別れるとき、「また会いたい」「また会えるだろう」と考えますね。これが、「別れ」のイメージが強い「さようなら」を使わない理由かもしれません。

使わないのに、「さようなら」は「別れのことば」の代表として大切な言葉なんです。ふしぎですね。