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自己紹介

「とうふ先生」と呼んでください。今まで58の国と地域から来た留学生と一緒に日本語を勉強してきました。Please call me “Teacher Tofu”. I have taught Japanese Language to the international students from 58 different countries and regions.

2016年8月26日金曜日

「て形」が使える場合、使えない場合2

8月も終わりに近くなりましたが、まだ毎日とても暑いです。
実は私は暑いのが苦手なので、よく「暑くて、何もできない」と思ってしまいます。
おや?この文の中の「て形」の使い方は大丈夫でしょうか?
前回の記事で、「て形」は、前と後ろが同じことについての話で似ていることを並べるのがいいと書きました。でも、これは例外です。
暑くてなにもできません
天気のこと + 自分のこと
このように、前と後ろが同じことについての話でなくても、「て形」を使う場合があります。
例えば、後ろの内容が「できない」という意味で、前の内容がその原因の場合です。次のような例があります。
お金がなくて旅行に行けません

仕事が多すぎて休めません。

それから、後ろの内容が自分の気持ちを表す言葉で、前の内容がその原因の場合もよく使います。次のような例があります。
友達がいっぱいできてうれしいです
急にドアが開いてびっくりしました

いつ「て形」が使えていつ使えないかの規則は複雑だし、「正しい」と感じるかどうかが人によって違うことも多いです。ですから、「できないことを言う場合」「自分の気持ちを言う場合」のように、場合と自然な例文とセットで覚えるのが便利だと思います。

さくらはどこでしょう?

2016年8月4日木曜日

「て形」が使える場合、使えない場合

8月になりました。今、こちらはとても暑くて湿度が高いです。

「こちらは暑くて、湿度が高いです。」は、「て形」の文です。
「こちらは暑いです。」と、「こちらは湿度が高いです。」の二つの文を並べて一つの文にしています。このように、「て形」の働きは、「前後に並べる」ということです。
では、何でも並べられるかというと、そうではありません。

ここはとても暑くて、涼しいところへ行きたい。
この文はだめです。なぜでしょうか。
前の部分は「ここ」の天気について話しています。そして、後ろは「私がしたいこと」について話しています。
このように前と後ろのテーマが違うときは、「て形」で並べることができない場合が多いのです。

⇒ ここはとても暑いから、涼しいところへ行きたい。

この部屋は暑くて、窓を開けてください。
この文もだめです。
前の部分は「この部屋」についてですが、後ろは「てください」と相手にお願いしているからです。
これも、「から」や「ので」にすると大丈夫です。
⇒ 〇この部屋は暑いから、窓を開けてください。

例えば、「エアコンを止め、窓を開けてください。」と言うと、
「エアコンを止めてください。そして、窓を開けてください。」
のように、前も、後ろも相手にお願いすることです。
「て形」は、前と後ろが似ていて、並べただけで意味の関係がはっきりする場合に使うと、いいです。

△?友達を作って、会話が上手になりました。
これは、ぜったい間違いとは言えませんが、ちょっと不自然で、直したくなる文です。

⇒〇友達ができて、会話が上手になりました
  (できたこと+できたこと)

⇒〇友達を作って、会話の練習をしました
  (したこと+したこと)


並べるのも、案外難しいですね。

「て形」の形については、こちらをどうぞ。

http://tofunihongokyoushitsu.blogspot.jp/2015/01/blog-post_18.html

http://tofunihongokyoushitsu.blogspot.jp/2014/10/blog-post_18.html