何かの進み方が遅いと感じるときに使う「まだ」を、2回続けて使う「まだまだ」という言葉があります。「まだ」の意味が強調されるだけではなく、「まだまだ」には話す人の期待感が入る場合があります。
期待する目標のレベルが高いのに対して、今のレベルが低く、目標までの道が遠いという気持ちがあるときによく使います。
例えば、満開の桜を期待してお花見に来ましたが、来てみたらこんな状態でした。
「今日はちょっと早すぎたね。」
「そうだね。この辺の桜はまだまだだね。」
この「まだまだ」はこんな会話でもよく使われます。
「日本語が上手ですね。」
「ありがとうございます。でも、まだまだです。」
つまり、この人は目標レベルが高いということですね!今のレベルは、相手に「上手ですね」とほめられても、自分が目指すレベルからは遠いと思っているのです。そこまで深く考えなくても、これはほめられたときに便利な表現かもしれません。
それでは、何かの進み方がはやいと感じる「もう」を2回続けて使うとどうなるでしょうか? 「もうもう」?‥‥
いいえ、「もうもう」という言葉はありません!
これも桜です。「しだれざくら」という種類です。 |